2003.07.01発行

特集
■性能・施工性ともに画期的な向上を果たした、次世代撹拌型送風機。
■オゾンの力が床下環境を変革。
■2003年7月1日シックハウス法施行。その概要と床下換気扇、天井裏換気扇との関係とは?
■ブロワー型換気システムで天井裏換気の活用が急増中。
□あらゆる比較実験を可能にする「テストハウス」の紹介
□九州朝日放送(KBCテレビ)で西邦電機が紹介されました。
□床下・天井裏用かくはん型送風機「撹拌くん」SF-206発売
□ベタ基礎に最適のマットタイプ床下調湿材「ユカシタゼオドライマット」発売

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wff02.jpgSEIHOオフィシャルニュースレター 2003年 夏 第02号

HISTORY OF S ~SEIHO小史~

7k8o.jpgSEIHO小史 わが人生七転八起第2回「ナショナルの城下町


 松下電器本社は、大阪府門真市にある。門真市は、南北に長い大阪府の東北部、淀川支流の古川沿いの微高地に開けた。昭和三十一年当時、門真市は、大阪北河内郡の人口二万二千人足らずの町に過ぎなかった。

 明治二十七年、和歌山の農家で生まれた松下幸之助は、九歳で大阪へ丁稚奉公に出て、十五歳で大阪電燈の見習い工員となった。

 二十二歳の年に改良ソケットを考案し、独立。わずか五人の町工場だったが、大正十三年に発売した自転車用電池ランプが大当たりし、昭和八年、従業員一八〇〇人を擁する中堅企業として、門真市に進出した。

 門真駅に降り立った大石の目に入ったのは、一面に広がる、特産のレンコン畑だた。

 大石ら十八人の研修生は、駅から十分ほどの松下電器産業の寮で旅装をといた。
ho02.JPG工場の昼休みに同僚と(写真中央) 寮は四人で一室を与えられた。

 大石たちが生産するモーターの製造工程は、プレス、機械、捲線、組み立てと分かれる。実習で大石が連れていかれたのは、モーターのコアの芯材を打ち抜く、金型を整備する現場だった。

 一〇〇〜五〇トン級のプレスの重力を利用し、電磁鋼板から芯材を打ち抜く金型の全体は鋳物でできているが、その中心部は、特殊鋼でできた鋭利な刃物である。五万回も使えば、刃が摩滅する。

 くたびれた金型を分解し、刃を研摩して組み立てるのが、大石に課せられた実習だった。

SEASONS COLUM -風と住まい-

wff02h.gif(株)吉野白蟻研究所 代表取締役 吉野 弘章 氏『家屋害虫と風通しについて


 前号のニュースレターコラム欄に、福岡大学工学部教授の須貝先生から、住まいにおける換気の重要性についてご意見が掲載されていました。これは、室内の気密化による弊害と言ってもよいと思いますが、家屋の害虫に関しても、全く同様なことが言えます。

 高温多湿な日本の気候には、木造の建物がいちばん適した造りであると言われていますが、害虫防除の薬剤や機材がなかった時代は、どうやって家屋害虫を防いでいたのでしょうか?

 昔の日本家屋は、木造・土壁造りでした。建物の造りを木造とすることにより、開口部を広く取ることができます。壁や木材、畳などには、住空間の湿度を調整する機能もあります。窓を解放すれば、室内の湿度をより早く除去することができます。また、昔の家屋は、地面からの湿気を取り除くために床を高くし、床下を覗くと建物の向こう側が見える構造でした。夏と冬には、家族全員で、畳を上げて床下の大掃除もやっていました。家屋害虫の多くは風や太陽光に当たることを嫌います。日本人は、経験的に害虫を防ぐ術を知っていたと言えます。

 現在の建物は、コンクリートの基礎で頑丈にできています。室内もアルミサッシで密閉されています。基礎にはわずかな換気口は開いていますが、肝心な水周りのトイレ・浴室・洗面所といった所は完全に仕切られていることも多いようです。建物の換気の重要性を忘れてしまった現代人が、快適に過ごせる住空間を求めたため、害虫にとっても棲みやすいものとなってしまったようです。多少オーバーな表現をすれば、「すきま風がはいる家」の方が、害虫にとって棲みにくい環境であるかもしれません。

 昨今の害虫駆除、特にシロアリ防除は、より安全な薬剤を使用し、少しでも薬剤の量を減らす傾向が強くなってきました。その意味でも、風通しや湿気対策は、害虫防除の効果をさらに高める重要な役割を担うことになるでしょう。

吉野 弘章 氏
日本しろあり対策協会本部理事 日本しろあり対策協会九州支部理事