2010.01.01発行

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2010年 冬 第28号SEIHOオフィシャルニュースレター 2010年 冬 第28号

HISTORY OF S ~SEIHO小史~

7k8o.jpgSEIHO小史 わが人生七転八起第28回「ものをいった小道具


 床下換気扇「プッシュ・ファン」は、爆発的には売れなかったものの、昭和五十七年ごろから毎月、コンスタントに六〇〇セットは売れるようになった。粗利だけで一八〇〇万円。九州松下の下請けのモータの捲線もこのころには、品質が安定し、経営の足をひっぱることはなくなっていた。だから「プッシュ・ファン」の利益が、そのまま西邦電機の利益となった。下請けより、はるかに割りの良い仕事だった。

 下請けの仕事は、発注側の良い値でしなければならない。自社製品は、開発したこちらに値段の決定権がある。製造業に携わってきた者として、また、経営者として、このプライス・リーダーの魅力は、たまらない。

 開発当初は慎重を期して、愛知県岡崎市の特殊ファン工場に九州松下のモータを持ち込んで組み立てていた床下換気扇を昭和五十八年から、千々石町の長崎工場にもってこさせた。

 この年三月、九州および全国展開をにらんで、西邦電機の本社を筑紫野市大字筑紫に移すことを決めた。筑紫野市議会議員の長兄に頼んで、長兄の土地を借地したのだった。新社屋が五十九年五月に完成、翌六月一日、移転した。現在の社屋が完成する平成五年四月までそこを本社とした。

 禍福はあざなえる縄の如し。中国の哲人はうまいことを言う。けだし名言だ。人生の哲理でもある。ピンチの陰にチャンスあり、チャンスの陰にピンチが潜むことは、高校野球に限らず、人生にもよくあることだ。

 昭和六十年だった。名言のとおり、思わぬところから、難問がもちあがってきた。

 九州松下電器のC事業部長から、私に電話があった。

 「大石さんか、えらいこっちゃ、すぐに大分事業部まで来てくれ」

 「えらいこっちゃ」に、つい惑わされ、大分に駆けつけた。事業部長によると、こういうことだった。

 大阪のある会社が「プッシュ・ファン」のダイレクトメールを発送した。その会社の名称がナショナルホームサービスだった。ダイレクトメールは一〇〇部ほど配布されたが、よりによって、松下電器の社員の自宅に配られた。

 「ナショナルの名前を勝手に使うとはけしからん」 門真市の本社で問題となったが、パンフレットをよく見ると、九州松下の管内ということがわかり、C事業部長のところに回ってきた。「プッシュ・ファン」が西邦電機の商品という事を知っていた事業部長は、大阪本社からの照会ということで、あわてふためいた。「えらいこっちゃ」と私を呼びつけたのだった。

SEASONS COLUM -風と住まい-


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