2025.01.6発行WIND FROM FUTURE Vol.50
特集
■小屋裏の熱気対策に「風之介シリーズ」
早めの設置をおすすめいたします。
■小屋裏換気「風之介」ラインナップ
■多発する凶悪な強盗被害対策に
■床下浸水後の床下乾燥をサポート
「ブロワートライアルキット」
⚠重大事故(発煙・発火)防止のためのお願い
●製品の塗装レス化に関して
●床下除湿機(ドライ・プロ)ドレン排水処理(資格不要)について
小屋裏の熱気対策に「風之介シリーズ」
早めの設置をおすすめいたします。
■室内の熱気の原因
2024年の夏は例年以上の猛暑となりました。毎年、暑さが厳しくなっている状況が続いています。そういう気候変動の中、夏季(4月〜10月)における室内の熱気、屋内の熱中症なども大きな問題となり、その対策としてエアコンの長時間運転が推奨されています。しかし、二階建て家屋の場合、二階部の室温の上昇が大きく、夕方以降も温度がなかなか下がりません。室内の温度が上がるのは採光部が大きかったり、断熱が不十分だったりといくつか考えられますが、その大きな原因の一つとして小屋裏にこもった熱気による輻射熱があげられます。小屋裏内の温度は外気温35℃に対し70℃近くにもなります。これが小屋裏に滞留し、居住部分への輻射熱を発生させ、エアコンの効率を下げ、室内上部と下部の温度差をうみ、家族の健康にも悪影響を及ぼします。
■小屋裏の熱気の影響は大きい
もちろんエアコンをしっかり活用することは重要です。最近のエアコンはAIを利用し効果的に運転するタイプのものになっています。ただし、エアコンで室内を冷やしながらも、屋根に照りつける太陽熱は続くため小屋裏の温度は下がらず、室内にも熱が伝わり続けます。
一方、エアコンは継続して室内を一定温度に下げようと動作し続けますので結果的に長時間、高負担の運転となり電気料金も高くなってしまいます。これが4月〜10月の7ヶ月間続いていくことになります。
■まずは小屋裏を換気すること
前述したように、夏場に家の中の温度が高くなる理由はいくつかあげられますが、一番影響の大きいものは小屋裏にこもった熱によるものだと考えられます。そこで小屋裏換気システムの活用をお勧めします。小屋裏換気システムを設置すると温度センサーが設定した温度、例えば小屋裏が30℃以上になると自動的に強制換気を開始します。夏場であれば常に外気(または室内空気)が小屋裏に流入することになりますので小屋裏温度の上昇と滞留を防ぎます。結果的に室内に伝わる輻射熱量も減少することになります。日中は35℃以上の外気温であればなかなか小屋裏換気自体の効果は室内で体感できにくいかもしれません。けれども夕方以降、陽が落ちてからの輻射熱の大小が大きく室内温度に影響してきます。結果的にエアコンの設定温度を上げたり、運転時間を短くしたりすることに繋がります。特にエアコンが苦手な方や就寝中はエアコンを切りたい方などにはお勧めです。
■涼しい気候・季節のときに施工されるのがおすすめです
毎年夏場になると小屋裏換気システムの問い合わせが急増します。すぐに施工をして欲しいというものが多いのですが、夏のエアコン施工に重なったり、人手不足という時代背景も反映し、工事業者様の多忙により全国的に対応が遅れる場合が増えてきています。また、夏場は小屋裏温度が70℃近くなる場合もあり脱水症状など起こしやすく、小屋裏内での作業が大変危険にもなります。そこで、10月以降のやや気温が下がってきたタイミングでの施工をおすすめします。来るべき翌年の猛暑シーズンに備え、遅くとも3月くらいまでには設置をしてください。
■熱気対策だけではない「小屋裏換気」
ここまでは小屋裏の熱気対策として「小屋裏換気システム」を説明してまいりましたが、小屋裏換気が必要なシーズンは夏場だけではありません。住宅の寿命という点では冬場の結露対策が重要になってきます。冬型結露は小屋裏の木材部にはもちろん断熱材内部にも影響を及ぼす場合があります。小屋裏換気システムは、「夏場の熱気」「冬場の結露」両方の対策商品としてお考えください。