2005.04.1発行WIND FROM FUTURE Vol.09
2005.04.01発行
目次
■床下換気専用「ハイブリッド・コントローラー」完成間近。~新しい発想、新しい概念へ~
■床下換気扇の効果
■天井裏結露実験まとめ
■天井裏換気気流シミュレーション
■防犯モデル認証マンション第1号(全住戸)に「ライフディフェンス」採用
HISTORY OF S ~SEIHO小史~
第9回「お土産 -1-」
昭和四十九年十月、青沼 博二社長が、不況を乗り切るための大ナタを振るった。
機構改革を伴った販売の強化策である。推進本部なるものを設置。販売推進員は各工場から集められ、全社で約四百人にのぼった。大石の営業への配転も、もちろんその一環だった。
大石はまず、関西地区の松下電機の営業所を回った。
日曜日の夜行で九州を出発し、もどるのは週末というサイクルを繰り返した。五十人近い営業マンと接触し、九州松下で造れるモーターを売り込むのが狙いだった。こちらの顔と名前を覚えてもらわなくてはならないので、九州の銘菓を手土産に持っていった。誰もが考えつく「手土産戦術」である。
だけどすぐに効果がないと分かった。お菓子は営業所の女性にやり、営業マンの口に入る事は少なかったのだ。
営業マンが自宅に持ち帰っていつまでも喜ばれる手土産はないものか、長崎工場の中を見回してみると、有明海に面した所から来ている人たちがたくさんいた。
有明海は海苔の特産地でもある。その人達に頼めば、安く手に入れてくれるだろう。海苔は家庭的なもので、年中使える。
「この海苔は重宝するわ。あなた、誰にいただいたのかしら」
「うん、そうか。九州松下の大石さんだよ」そんな夫婦の会話があればしめたものだ。
入れ物も紙箱ではなく木の化粧箱を奮発した。
「大石でございます。これはひとつ奥様へ」と手渡した。
手土産代は会社に請求してくれと上司は言ってくれたが、「どうなるものか分かりません。効果が出たとき、請求させてもらいます」と断った。
効果は一年後に出た。それまで全く出なかった大阪で、毎月コンスタントに六〇〇〇万円売れるようになった。
そして二年後、常に一億以上を売り上げた。驚異的な売上である。ちなみに関東地区ではゼロ、中部でもかろうじて一〇〇〇万円台というありさまだった。
SEASONS COLUM -風と住まい-
『住宅問題 熱・湿気対策』
住宅関連の商材を製造販売していることもあり一般ユーザー様や工務店様と面談させて頂く事が多くあります。
会話の中で日々の問題点等で良くおききするのが天井裏の熱気・結露、床下の湿気問題でした。想像以上の多くの方々が困っておられました。
夏場は天井裏温度が50~70度以上に上がり、輻射熱などで2階の部屋を暑苦しく、生活しにくい空間としています。
(天井裏はホルムアルデヒドが発生しやすい空間でもあります)
冬場は室内と外気の温度差によって床下・天井裏内部の結露で腐朽菌が発生したり、ひどいときには雨漏りと同じような現象をおこしていることもあります。
今まで色々な対応商品がありましたが、評価頂けるものはありませんでした。
そんな中、この西邦電機の換気システムに出会いました。排気量・施工性を含む性能、騒音などの問題全てにおいて予想以上に悩まれていたユーザー様はじめ、施工される工務店様にも喜んで頂けました。
床下では換気率アップなどから基礎パッキング工法が多くなってきています。
当社もキャットスペーサー(基礎パッキン)を製造販売していますが、現状ではブロワー+スリムノズルをサポート商材としてご提案させて頂いています。
天井裏の熱気・結露、床下の湿気を抑える為に充分な換気対策を行う事が大切です。
家を長持ちさせる為には、これらの予防と対策を早めに行うほど有効であると考えられます。
タカヤマ金属工業株式会社 営業部 西日本ブロック 柏木 淳史 氏