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小屋裏の熱気対策に「風之介シリーズ」
早めの設置をおすすめいたします。 室内の熱気の原因 2024年の夏は例年以上の猛暑となりました。毎年、暑さが厳しくなっている状況が続いています。そういう気候変動の中、夏季(4月〜10月)における室内の熱気、屋内の熱中症なども大きな問題となり、その対策としてエアコンの長時間運転が推奨されています。しかし、二階建て家屋の場合、二階部の室温の上昇が大きく、夕方以降も温度がなかなか下がりません。室内の温度が上がるのは採光部が大きかったり、断熱が不十分だったりといくつか考えられますが、その大きな原因の一つとして小屋裏にこもった熱気による輻射熱があげられます。小屋裏内の温度は外気温35℃に対し70℃近くにもなります。これが小屋裏に滞留し、居住部分への輻射熱を発生させ、エアコンの効率を下げ、室内上部と下部の温度差をうみ、家族の健康にも悪影響を及ぼします。 小屋裏の熱気の影響は大きい もちろんエアコンをしっかり活用することは重要です。最近のエアコンはAIを利用し効果的に運転するタイプのものになっています。ただし、エアコンで室内を冷やしながらも、屋根に照りつける太陽熱は続くため小屋裏の温度は下がらず、室内にも熱が伝わり続けます。 一方、エアコンは継続して室内を一定温度に下げようと動作し続けますので結果的に長時間、高負担の運転となり電気料金も高くなってしまいます。これが4月〜10月の7ヶ月間続いていくことになります。 まずは小屋裏を換気すること 前述したように、夏場に家の中の温度が高くなる理由はいくつかあげられますが、一番影響の大きいものは小屋裏にこもった熱によるものだと考えられます。そこで小屋裏換気システムの活用をお勧めします。小屋裏換気システムを設置すると温度センサーが設定した温度、例えば小屋裏が30℃以上になると自動的に強制換気を開始します。夏場であれば常に外気(または室内空気)が小屋裏に流入することになりますので小屋裏温度の上昇と滞留を防ぎます。結果的に室内に伝わる輻射熱量も減少することになります。日中は35℃以上の外気温であればなかなか小屋裏換気自体の効果は室内で体感できにくいかもしれません。けれども夕方以降、陽が落ちてからの輻射熱の大小が大きく室内温度に影響してきます。結果的にエアコンの設定温度を上げたり、運転時間を短くしたりすることに繋がります。特にエアコンが苦手な方や就寝中はエアコンを切りたい方などにはお勧めです。 涼しい気候・季節のときに施工されるのがおすすめです 毎年夏場になると小屋裏換気システムの問い合わせが急増します。すぐに施工をして欲しいというものが多いのですが、夏のエアコン施工に重なったり、人手不足という時代背景も反映し、工事業者様の多忙により全国的に対応が遅れる場合が増えてきています。また、夏場は小屋裏温度が70℃近くなる場合もあり脱水症状など起こしやすく、小屋裏内での作業が大変危険にもなります。そこで、10月以降のやや気温が下がってきたタイミングでの施工をおすすめします。来るべき翌年の猛暑シーズンに備え、遅くとも3月くらいまでには設置をしてください。 熱気対策だけではない「小屋裏換気」 ここまでは小屋裏の熱気対策として「小屋裏換気システム」を説明してまいりましたが、小屋裏換気が必要なシーズンは夏場だけではありません。住宅の寿命という点では冬場の結露対策が重要になってきます。冬型結露は小屋裏の木材部にはもちろん断熱材内部にも影響を及ぼす場合があります。小屋裏換気システムは、「夏場の熱気」「冬場の結露」両方の対策商品としてお考えください。 小屋裏の熱気対策に「風之介シリーズ」早めの設置をおすすめいたします。PDF
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長期使用床下・小屋裏換気扇の安全点検対応を進めます。【床下・小屋裏換気扇】
発売開始から40年 弊社(当時は西邦電機株式会社)が3年以上の開発期間をかけて、日本最初の床下換気扇を発売したのが、1981年9月。すでに40年を超えるロングセラー商品となっています。 床下換気扇は発売当初から自社設計による湿気にも強いモーターを採用、長寿命商品として評価していただいており、設置20年を経過しても正常に動作しているものがほとんどです。しかしながら床下・小屋裏換気扇も電気製品ですので発生確率は低いものの、塩害や高湿度地域に設置した場合や取り付け位置によっては経年劣化が早まり事故につながることも考えられます。 長期使用製品安全表示制度 2009年4月に経済産業省令が改正され「長期使用製品安全表示制度」が施行されました。これは長期に亘り使用され、重大事故発生率は高くないものの、事故件数が多い製品(扇風機・エアコン・換気扇・洗濯機・ブラウン管テレビ)には、消費者等に長期使用時の注意喚起を促す表示を義務付ける制度です。 この長期使用製品安全表示制度の施行に伴い、弊社でも床下・小屋裏換気扇の設計標準使用期間を10年と設定しています。 (商品寿命は約15年を目安としてください。※塩害地域や過度な高湿環境は10年) 床下や小屋裏は室内に比べより劣悪な環境(湿気や埃等の多い)での使用となり、長期使用によりモーターなど内部部品の劣化が想定されるため定期的な安全点検が必要です。また床下や小屋裏はユーザー様が簡単に自分で点検できる場所ではありませんので販売店様による定期安全点検作業が基本となります。 ■タイマーの電源及び出力側端子ねじは確実に締め付けられているか。(コンセントのAC活線側がタイマーの入切スイッチ側になっているか) ■換気扇や配線の絶縁が低下・劣化していないか。 設置10年経過商品の安全点検をすすめていきます 弊社では床下・小屋裏換気扇の定期点検について設置後5年、10年と定めていますが、それが徹底されていない状況もみられます。特に設置後10年以上経過した製品は経年劣化によって漏電・火災などの事故につながる場合もありますので、必ず10年点検を実施し、安全を確認した上で使用継続していただきますようお願いいたします。(点検で安全が確認されるまでタイマーまたはコントローラーの電源プラグを抜いて使用を中断)タイマーやコントローラーについても液晶や時間表示が正常か、結線部の緩みがないかなどの点検をしてください。 経年劣化が激しい場合は安全重要部品の交換や買い替えをおすすめいたします。※設置15年以上の商品は買い替えをご提案ください。 ■2015年11月以降はタイマーやコントローラーのプログラムに運転開始から5年後(点検)通知、10年後(点検)通知+強制運転停止の機能を搭載しています。(業者による安全点検完了後停止解除) 製品事故を防ぎ、長く安全に使うために 床下換気扇は消費生活用商品安全法における長期使用製品安全表示制度の対象製品です。 ■製品の技術基準の改正「安全性の設計強化」 電気用品安全法の電気用品の技術基準で換気扇の安全重要部品の安全性強化の改正があり、弊社床下換気扇はコンデンサーや内部配線部品を金属のカバーで安全性強化(万が一、発火等に至らない様に)が義務付けられました。 ※この技術基準に適合前製品(2010年製以前の換気扇)を長期使用する場合、安全点検とより安全性が強化された電安法適合製品への買い替えが大変重要なポイントとなります。 安全点検のすすめ方 2022年度は、2012年以前に設置された商品について販売店様にご協力いただき積極的に安全点検を実施して参ります。点検については専用の点検チェックシートをご使用ください。ユーザー様への安全点検アプローチにおいては、リーフレット、チラシ、ハガキを準備していますので有効にご活用ください。これらは販売店様個別の内容に変更することも可能です。(詳細については弊社にご相談ください) また、販売店の廃業、設置ユーザー様との疎遠などによって未点検のまま使用を続けられている商品もございますので、並行して弊社ホームページ等で直接ユーザー様からの点検依頼を受けられる体制も整えてまいります。 安全点検につきましては「※長期使用製品安全点検制度」と同様に有償点検(ユーザー様の負担)が基本となります。 ※長期使用製品安全点検制度 長期使用製品安全点検制度は、製品を購入した所有者に対して、メーカーや輸入業者から点検時期をお知らせし、点検を受けていただくことで、事故を防止するための制度です。対象となるのは、所有者自身による保守が難しい設置型の製品で、経年劣化によって火災や死亡事故などの重大事故を起こすおそれがある製品(特定保守製品)です。 買い替えに関して 現在、床下換気扇は安全、機能面を大きく強化したラインナップとなっています。ぜひ付加価値の高い最新の商品でご提案ください。 ・絶対湿度(水蒸気量)感知センサー付きハイブリッドコントローラー HC310 ・浸水センサー付きタイマー ST301S ・強力換気ブロワータイプ(建築基準法遵守) ・フィトンチッド標準装備の拡散・かくはん型送風機(消臭、抗菌、防カビ、防虫効果) 長期使用床下・小屋裏換気扇の安全点検対応を進めます。【床下・小屋裏換気扇】PDF