セイホープロダクツ株式会社では、一般のお客様や販売店の皆様に向けて、SEIHOをより深く知っていただくことを目的としたテクニカルセンターなど諸施設の見学会を実地しております。
こちらでは、「テストハウス」「シミュレーションスタジオ」「商品効果確認実験設備」などをご紹介して参ります。
シミュレーションスタジオ
シミュレーションスタジオは一般住宅の基礎を実物大(約10坪)で製作し、床下換気扇を設置した時の床下の風の流れをスモークにて確認ができる装置です。
現代の住宅は耐震構造を高める為、中基礎を迷路のように設ける傾向があります。そのような基礎等に排気ファンだけでは補えない淀む所の確認や補助ファン(撹拌や拡散送風機)を追加した場合の効果が確認できます。また、通常の換気口タイプ(べた基礎)と基礎パッキング工法どちらも場合もシミュレーション対応可能ですので工法に応じた換気扇の最適な設置方法も確認できます。
随時見学会を実施しております。見学会のお問い合わせは下記よりお問い合わせください。
テストハウスA/B
全く同じ形70平方メートル(10×7m)2棟の建物を「テストハウス」として設置しています。床下は半分に仕切られ、それぞれ土の布基礎と、コンクリートのベタ基礎になっています。同一条件下でのあらゆる比較実験が可能で、収集されたデータは無線を通じてパソコンに集計され、分析されます。
テストハウスでの実験項目
同一条件でのあらゆる比較実験
- 床下含水率比較調査
- 天井裏排気の比較実験
- 床下カビの比較実験
- 布基礎、ベタ基礎の比較実験
- オゾン効果実験
新規機種のリアルな性能テスト
1年間の床下・天井裏の温度・湿度の変化データ取り
モータ特性自動測定システム
モーター開発
ブロワー型やパネル型など換気扇形状に応じて、当社では独自に設計した専用モータを使用しています。
ブロワー型では樹脂キャビネットを生かした二重絶縁と、モータが空冷される構造により、小型でもパワフルなモータ性能を実現。パネル型ではモータ内部に専用の絶縁樹脂を挿入することで、ステンレスタイプのパネル型換気扇専用の二重絶縁構造となっています。
モータ性能はコイルの線径や巻き数など様々な要因で変化しますので、実機に合わせ、最適な性能のモータを設計する必要があります。
また、万が一ファンモータに何らかの原因で異常発熱した場合はモータ内蔵の温度過昇防止装置(温度ヒューズ)が動作し、換気扇の電源が切れるよう安全な設計になっています。
モータ測定自動測定システム
当社では専用設計された「モータ測定自動測定システム」を導入し、自社でのモータの設計・開発が可能です。この装置ではモータの回転数に応じてトルク、消費電力、および電流などのデータをコンピューターに自動入力し、それらの値をグラフ化して確認することができます。
これによりモータ固有の性能が全て把握できるので、換気扇タイプ別により精度の高い、専用のモータの設計を行うことができます。
風量測定装置
ダブルチャンバー方式を採用した風量測定機で精度が高く、JISやISO,AMCA等の規格に基づいて製作された装置です。
ファンの基本性能になる風量や静圧(P-Q特性)を測定し、使用環境に応じたファン設計の測定・検証が可能です。
また、ファンの改善や仕様変更時に性能に問題がないかや量産品の性能品質が低下していないか監視等の検証にも使用します。
環境試験設備
製品寿命は床下換気扇や小屋裏換気扇が実際に使用される最悪の環境条件を仮定し、信頼性テストがされているかが重要なポイントになります。
環境試験室の低温恒温恒湿器は機器内部でさまざまな温度、湿度状況(温度-40~+100℃/湿度20~98%Rh)を再現することのできる環境試験用設備です。
現地でのテストをしなくても、冬の北海道の床下、夏の沖縄の小屋裏などの温度変化、湿度変化を作り、実際に近い使用環境状態で、換気扇やモータなどの信頼性テストが可能です。
騒音テスト測定設備
無響室は換気装置やモータが発生する音を外部からの騒音や反響音に影響されることなく正確に測定するための設備です。
この無響室はパネル式で大きさは4m×4m×2.5mの内容積があり、性能は遮音特性:500Hz 62dB(A)、室内暗騒音:20dB(A)です。
騒音を周波数解析するFFTアナライザーを使用し、騒音の特性や要因を割りだし、より静かな製品の設計や品質検証に活用しています。
寿命試験室
寿命試験室は量産品、部品の耐久性や寿命に対する確認を行うための設備です。
連続運転、間欠運転、ファン負荷運転などの試験を実施し、お客様に安心してお使いいただけるように長期にわたって継続監視を行います。